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これ粘菌

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クダホコリの未熟子実体:地附山
クダホコリの未熟子実体 地附山 2023.6.12

野山を歩いていると倒木や木の切り株などにキノコではなくカビでもなく小さな不思議な生き物を目にすることがあります。粘菌(変形菌)と呼ばれる生物です。本には・・
「動物と植物の中間的な生物。動物のように体を変形させて移動したり大きくなったりするが、キノコのように胞子を飛ばして増える。落ち葉や枯れ枝に住み、それらを腐らせる微生物を食料とする。山だけではなく公園や庭などにもいる! 単細胞ながら迷路も通り抜けてしまう知的な行動をする。自然界の生態系を司る需要な役割をしていることがわかってきた」・・・と書かれています。

里山で出会ったホコリさんたちです。科、属と分類して載せてありますが、図鑑を参考にしたもので学術的なものではありません。写真が増え収拾がつかなくなってしまい、分類をしてみたという程度のものです。

*不明なものや粘菌ではないが小さな世界 ▶️

*写真掲載にあたって ▶️

*変形菌分類体系図 ▶️


最近の話題


▼ 裏山・地附山 雨の日の瑞々しい未熟子実体。傘を刺しながらの撮影になりました。 2023.9.28
エダナシツノホコリの未熟体:地附山
未熟子実体.ホソエノヌカホコリか.2023.9.28
エダナシツノホコリの未熟体:地附山
マメホコリの美しい未熟子実体.2023.9.28
エダナシツノホコリの未熟体:地附山
マメホコリの変形体か.周囲の半透明のものは変形体アメーバか 2023.9.28
エダナシツノホコリの未熟体:地附山
シロウツボホコリ.雨に濡れている 2023.9.28
エダナシツノホコリの未熟体:地附山
細胞性粘菌というものでしょうか.とすると大発見? 2023.9.28
▼ 裏山・地附山で久しぶりにたっぷり降った雨の後の瑞々しいエダナシツノホコリ。 2023.9.23
エダナシツノホコリの未熟体:地附山
エダナシツノホコリ(ツノホコリかも)の水玉のような美しい未熟体.2023.9.23
エダナシツノホコリ:地附山
エダナシツノホコリの半透明の変形体.2023.9.23
エダナシツノホコリ:地附山
エダナシツノホコリの変形体.白濁している.2023.9.23
エダナシツノホコリ:地附山
エダナシツノホコリの変形体から未熟体への変化.2023.9.23
エダナシツノホコリ:地附山
エダナシツノホコリの未熟体から担子体へと成長していく.2023.9.23
エダナシツノホコリ:地附山
広がったエダナシツノホコリ.2023.9.23
タマツノホコリ:地附山
タマツノホコリ.2023.9.23
クダホコリ:地附山
クダホコリ.雨に打たれ表層が破れている.中には子実体がびっしり.2023.9.23
シロウツボホコリの未熟子実体:地附山
シロウツボホコリの未熟子実体.2023.9.23

▼ 前日は台風の雨、裏山・地附山で瑞々しい未熟子実体を発見。2023.9.9 
シロウツボホコリ:地附山
シロウツボホコリの未熟子実体.高さは2mmほど.LEDライトのようです.6〜8本の束になっています.2023.9.9

▼ 以前クモノスホコリが一面に発生していた朽木に銀色に輝くホコリさんを発見! 2023.8.28

ツヤエリホコリ:地附山
ツヤエリホコリ.群生している中に輝いているものもある 2023.8.28
ツヤエリホコリ:地附山
ツヤエリホコリ.金色っぽいのもある.2023.8.28
ツヤエリホコリ:地附山
ツヤエリホコリ.ルリホコリ科・ルリホコリ属.表面の幕が剥がれてしまっているのが多い.ちょっと遅かったようですが、それは時間単位のようです
ホソエノヌカホコリ:地附山
ホソエノヌカホコリ.ケホコリ科・ヌカホコリ属.綿菓子のよう.2023.8.28

▼キノコ、サガリハリタケの上の方に黄色で半透明のものが。変形菌の変形体では。 2023.8.28

サガリハリタケ:地附山
ブドウフウセンホコリの変形体によるものか 地附山 2023.8.28
▼キノコ、サガリハリタケが黄色に変化し溶け始めている。変形菌によるものと考えられます。 2023.8.25

サガリハリタケ:地附山
ブドウフウセンホコリによるものか 地附山 2023.8.25
サガリハリタケ:地附山
黄色に変化し溶けているサガリハリタケ 地附山 2023.8.25
サガリハリタケ:地附山
溶かされたサガリハリタケに、透明の変形体が出現している.ブドウフウセンホコリ? 地附山 2023.8.25

▼退色してしまい色が青から緑に変わってしまいましたが、アオウツボホコリを見ることができました。これは2日前のイケさんからの情報です。2日前はもっと青かったそうです。2023.8.9

アオウツボホコリ:地附山
アオウツボホコリ.少し青っぽさが残っているところがある
アオウツボホコリ:地附山
アオウツボホコリの網目模様(拡大)
アオウツボホコリ:地附山
アオウツボホコリの跡.青っぽい色が残っている
マメホコリ:地附山
マメホコリ.胞子を飛ばし穴が空いている

▼じっと座っていると今までは地附山ではあまり気にならなかった蚊が次から次へと顔、手を襲って来ます。蚊が増えたのは暑さのためかな? 小さな虫が目に飛び込んできます。それでも時間と手間をかけホコリさんを観察するのはそれほど魅力があるからです。おかげさまで初めてのホコリさんを3つ発見しました。どのホコリさんも非常に小さくキフシススホコリ以外は、0.5~1mmぐらいの大きさで撮影してみて様子がわかるという感じです。2023.7.27

アオモジホコリ:地附山
アオモジホコリ
クモノスホコリ:地附山
クモノスホコリ.胞子を飛ばしてしまった後.名前の由来がわかります
クモノスホコリ:地附山
キフシススホコリ.肉眼でもはっきりわかる大きさ
シロモジホコリ:地附山
シロモジホコリ
マルナシアミホコリ:地附山
マルナシアミホコリ

▼ モジホコリ科に属するホコリさんたちの変形体はよく動き変形するそうです。キフシススホコリだと思われるホコリさんですが、同じものを約1時間後に撮影したものです。変形しながら手前に移動しているのがよくわかります。地附山 2023.7.22

キフシススホコリ?の変形体:地附山
キフシススホコリ?の変形体 11:05
キフシススホコリ?の変形体:地附山
キフシススホコリ?の変形体 11:58
キフシススホコリ:地附山
キフシススホコリの子実体(別のもの)地附山 2023.7.22

▼ ヘビヌカホコリ・茶臼山(長野市) 2023.7.16

白(未熟)から茶・黄と子実体は変化するようです。

ヘビヌカホコリの未熟子実体:茶臼山
子実体 茶臼山 2023.7.16
ヘビヌカホコリの未熟子実体:茶臼山
子実体 茶臼山 2023.7.16
ヘビヌカホコリの未熟子実体:茶臼山
ヘビヌカホコリの子実体 茶臼山 2023.7.16
ヘビヌカホコリの未熟子実体:茶臼山
ヘビヌカホコリの子実体 茶臼山 2023.7.16

子実体についている黄色、茶色の粒状のものは胞子でしょうか。


▼ ブドウフウセンホコリ・茶臼山(長野市) 2023.7.16

ブドウフウセンホコリ:茶臼山
ブドウフウセンホコリの子実体.下へ向かっていっている様にも見えます.茶臼山 2023.7.16
ブドウフウセンホコリ:茶臼山
ブドウフウセンホコリの子実体.塊が並んでいました.茶臼山 2023.7.16

▼ コモチクダホコリ・茶臼山(長野市) 2023.7.16

コモチクダホコリ:地附山
コモチクダホコリの未熟子実態.半透明の何とも言えない美しさ
コモチクダホコリ:茶臼山
コモチクダホコリの未熟子実態と黒色は子実態

▼ マツノスミホコリなどいろいろ・地附山 2023.7.13
マツノスミホコリ:地附山
マツノスミホコリ.松の切り株に.幅1.5cmぐらい.図鑑には「古いアスファルトを想起させる」と.スミホコリ科、スミホコリ属
ウツボホコリ?の未熟子実体:地附山
ウツボホコリ?の未熟子実体 オレンジの下に白い柄が見えます
コラサキホコリ:地附山
コラサキホコリか.胞子を飛ばした後.細毛体がお日様に当たり美しく輝く.
スカシムラサキホコリ:地附山
スカシムラサキホコリか.生きた木にもホコリさん登場!
スカシムラサキホコリ:地附山
スカシムラサキホコリか.上と同じもの.胞子を飛ばした後の細毛体がはっきりと
マメホコリ:地附山
マメホコリ.3mmほどの小さなマメ.オレンジの未熟子実体もマメになるのかな
?ホコリの未熟子実体:地附山
?ホコリの未熟子実体.このタイプあちこちで見られました
スカシムラサキホコリ:地附山
ウツボホコリの未熟子実体か.長さ1.5cmほど.この後の変化が見たいのだけれど

▼ クダマキフクロホコリ・我が家 2023.7.5
クダマキフクロホコリ
クダマキフクロホコリ.高さは1mmぐらい.庭の青ジソの生葉に 2023.7.5

▼  クダホコリ、クモノスホコリ・地附山 2023.7.2
クダホコリ:地附山
クダホコリ.子実体がびっしり詰まっている.クダホコリには種類がいくつかあるらしい.地附山 2023.7.2
クモノスホコリ:地附山
クモノスホコリ.先日、戸隠でも見ました.まだ黒くて若い感じ.比較的見つけやすいホコリさんらしい.地附山 2023.7.2


変形菌というのは粘菌類の中の一つのグループ(肉眼でも比較的見やすく変化がわかりやすい仲間)。正確には粘菌は変形菌(真性粘菌)・原生粘菌・細胞性粘菌という3つの分野群の総称をいう。(高野 丈「世にも美しい変形菌」)


不明なものや粘菌ではないが小さな世界

▼ 苔が茂った朽木を覗いてみたら摩訶不思議なものを発見! 

不明生物:戸隠高原
粘菌図鑑には載っていません.下地への張り付きかたや柄の形は粘菌ににています.戸隠高原 2023.8.30
不明生物:戸隠高原
高さは1mm以下.戸隠高原 2023.8.30
不明生物:戸隠高原
透明の玉がいくつも着いている.コケや地衣類でしょうか.戸隠高原 2023.8.30



▼  なぞの赤いものの変化・地附山 2023.8.24〜28

赤い実の様なもの:地附山
赤い実の様なもの(全体5mm四方ぐらい)瑞々しい 2023.8.23
赤い実の様なもの:地附山
翌日.黒くなってしまった.干し葡萄の様.前の日に見ていなければ気が付かないだろう 2023.8.24
赤い実の様なもの:地附山
翌々、子嚢が破れて胞子のような粉をだしているものがある.変形菌なのかなあ.ウツボホコリか 2023.8.25
ウツボホコリの仲間:地附山
ウツボホコリの仲間のようです.今までウツボホコリは肉眼でも確認できたのですが、これは非常に小さい.全体の幅が4〜5mm.2023.8.28

▼  ホコリを食べるキノコムシ・地附山 2023.8.25

赤い実の様なもの:地附山
ウツボホコリの仲間.未熟子実体から子実体に変わったところ 2023.8.25
マメホコリ:地附山
そのウツボホコリから虫が出てきた.キノコムシの仲間? 粘菌を食べていたよう.体全体に胞子をつけている

▼  変形菌の移動中 2023.7.16 茶臼山
変形菌の変形体.ブドウフウセンホコリか:茶臼山
移動中の変形菌の変形体.ブドウフウセンホコリか
▼  変形菌の未熟子実体とキノコ 2023.7.13 地附山
?ホコリの未熟子実体:地附山
?ホコリの未熟子実体.このタイプあちこちで見られました.地附山 2023.7.13
スカシムラサキホコリ:地附山
ウツボホコリの未熟子実体か.長さ1.5cmほど.この後の変化が見たいのだけれど.地附山 2023.7.13

キノコのビョウタケか:地附山
ツブが揃っていて非常に小さいが、キノコのビョウタケか.地附山 2023.7.13
キノコの菌糸:戸隠森林植物園
キノコの菌糸のようです. 戸隠森林植物園 2023.6.26

▼  変形体が子実体を作り始めたのか・地附山 2023.6.16→21
シロウツボホコリ:地附山
6.19 黄色の周りに変形体が集まってきています
ウツボホコリの仲間:地附山
6.21 変形体が一つなくなっています.その変わり真ん中から茶色の玉の様なものがいくつか出て来ています.子実体のようです

アカツブタケ:陣馬平山
ニクザキン目 アカツブタケ科のキノコのようです.粒の大きさは1mmに満たないけれど粘菌ではない.名前は特定できず.色はベリーの様 陣馬平山 2022.11.11
変形菌か特定できず:地附山
透明の玉と白糸の不思議な世界! 地附山 2022.11.4
チャワンタケのなかま:大峰山
キノコ(チャワンタケのなかま?)を餌食にしているのは何でしょうか.大峰山 2022.10.31
小さな透明の玉は細胞性粘菌か:旭山
小さな透明の玉は細胞性粘菌か 旭山 2022.10.16
子実体手前のかたまり:旭山
変形菌は移動した後、一つ一つのかたまりに分かれていくようです.子実体となる前 旭山 2022.10.16
白く光る変形体:地附山
変形菌・白く光る.子実体に変形する前の状態? 地附山 2022.10.13
トビゲウツボホコリ:地附山
変形菌・トビゲウツボホコリかエツキケホコリか 地附山 2022.10.13

photo:アラゲコベニチャワンタケ:袴岳
アラゲコベニチャワンタケというキノコらしい.直径2mmほど.周りに毛が生えている.袴岳 2022.6.5
photo・海綿状の粘菌?
ヒダナシタケ目コウヤクタケ科のキノコか 2cm四方ぐらい.庭に 2019.5.3


写真掲載にあたって

ホソエノヌカホコリ:戸隠高原
ホソエノヌカホコリ

びっくり、どっきり。小さくても美しい? そんなものを撮影しています。カビやコケの類や有機物が発酵したものや、キノコ、虫の卵など粘菌ではないものもあるかもしれません。場数を踏んでいくことで「これ・粘菌?」写真の精度が高まっていくと思います。

粘菌アメーバはバクテリア、カビ、酵母、キノコなどを食べる。菌と名がついているが、菌類ではない。食糧としているそれらは「分解者」と呼ばれ植物や動物の死骸を土に還す役割をしている生物。粘菌は間接的に分解を抑制する働きをしていることになります。

網目状の変形体:旭山
朽木の中のキノコの菌糸 旭山 2022.10.16

地中の生き物たちの活動はバランスを保って行われていましたが、樹木のナラ枯れやマツ枯れの原因はそのバランスが崩れてしまったためと考えられています。キノコの菌糸が木の根本で重要な働きをしているらしいのです。

人間が普段見られない地中では、分解・再生、食べたり・食べられたり、助けたり・助けられたり、微生物などによる生き物たちの壮大なドラマが行われているようです。その活動は地球規模で考えると相当なエネルギーになるそうです。目にするキノコや変形菌の子実体(子嚢・柄)は地中活動の一端でほんの一部。「これ・粘菌?」はそれらを垣間見ることかもしれません。

📖参考書

❢ 変形菌ずかん・川上新一 著(平凡社) ❢ 変形菌・川上新一 著(山と渓谷社) ❢ きのこ大図鑑・小宮山勝司 著(永岡書店) ❢ キノコの教え・小川 眞 著(岩波新書) ❢ 世にも美しい変形菌・高野 丈 著(文一総合出版)


科と属(分類体系)

アミホコリ科 「アミホコリ属」「フンホコリ属」
ドロホコリ科 「マメホコリ属」「ドロホコリ属」「オオクダホコリ属」「クダホコリ属」
コホコリ科 「コホコリ属」
イトホコリ科 「ハシラホコリ属」
ケホコリ科 「ウツボホコリ属」「ヌカホコリ属」「ハチノスケホコリ属」「ヒモホコリ属」「ケホコリ属」
クビナガホコリ科 「クビナガホコリ属」
スミホコリ科 「スミホコリ属」「カミノケホコリ属」「ミダレホコリ属」「コムラサキホコリ属」
ムラサキホコリ科 「ムラサキホコリ属」
ルリホコリ科 「メダマホコリ属」「ロウホコリ属」「ルリホコリ属」
カタホコリ科 「ホネホコリ属」「カタホコリ属」「キララホコリ属」「ジクホコリ属」「ヤニホコリ属」
モジホコリ科 「フウセンホコリ属」「サカズキホコリ属」「ススホコリ属」「ウリホコリ属」「チョウチンホコリ属」「モジホコリ属」「ツナホコリ属」
ツノホコリ科 「ツノホコリ属」


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