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戸倉セツブンソウ自生地(長野県)

2025年3月12日(水)


少しずつ暖かさが増してきた。「花を見に行こうか、節分草は咲いたかな」夫が言う。戸倉にある自生地には電車で行けるので、鉄ちゃんの夫にも魅力的らしい。

photo1セツブンソウ:戸倉
セツブンソウ

例年ならもう満開ではないかと、混雑時を避けてゆっくり家を出た。長野駅からしなの鉄道軽井沢行きに乗車、戸倉駅までの乗り鉄だ。

photo2長野駅から出発
長野駅から出発

駅前にあった温泉街の歓迎アーチが撤去されたと新聞で見ていたが、確かに無くなっていた(※)。線路沿いにしばらく歩いてから踏切で線路を越える。戸倉駅には電車の車庫があり、電車が並んで停まっている。今日は何台かの電車のドアが開いていて、車内清掃をしている様子だ。湘南色の電車がいたと喜んだが、ほとんどは新しい電車ばかりになってしまったと呟きながら、賑やかに山に向かっていく。

photo3車庫に入っている電車:戸倉
車庫に入っている電車

photo4遊園地と千曲川と電車
遊園地と千曲川と電車

坂道を登っていくと戸倉宿キティパークに出る。広々とした斜面には子供達が喜びそうなカラフルな遊具が目立つ。緑の草むらを覆うように桜の木が枝を広げている。まだ人はいないが、桜の季節には賑わうのだろう。

photo8おやつタイム
おやつタイム

私たちは公園には上がらず森の中に入っていく。途中コクサギの実やヤマブキの実、アカネの枯れた蔓に残る実などを見ながらゆっくり歩く。そして、突然「お腹すいたな」と言う夫。おあつらえ向きに目の前に木の切り株があるではないか、ここでミニドーナツを一個食べて行こうか。今日は呑気な花見と洒落こもうと言う私たち、しかも他に人はいない。ドーナツを頬張る夫の近くで私は木の実や冬芽を見ている。コクサギの実は可愛い4つの袋に分かれて少し隙間が見えているだけなのだが、その中にはすでに種は無い。この隙間から種を飛ばしたのだろうか。いくつか開いてみたが全部空だった。

コクサギ実の殻と冬芽

photoコクサギ実の殻と冬芽

photoコクサギ実の殻と冬芽

photoコクサギ実の殻と冬芽

photoコクサギ実の殻と冬芽


photo6ヤマブキ実:戸倉
ヤマブキ実

photo7アカネ黒い実がひとつ:戸倉
アカネ 黒い実がひとつ

おやつを食べて元気になった夫と再びジグザグに続く道を登っていく。杉林の最後のカーブを曲がると、傾斜地にセツブンソウの群生が見える・・・はず。満開の時は離れたところからも白い波が揺れているのが見えるのだが・・・。

毎年花の季節には交代で来ているという千曲市の担当の人が二人、申し訳なさそうに今年は2週間ほど開花が遅れていると言う。日当たりの良いところには咲き出しているから、その辺りで写真も撮れますよと教えてくれる。確かに、道沿いの花は申し訳なさそうに俯いている。今日は思ったより雲が厚くて日差しがないからか、少しずつ開いた花が俯いて揺れている。日が差せば一気に上を向きそうな花がたくさん見えるのだが。

セツブンソウに会う

photo落ち葉が重そうだね:戸倉
落ち葉が重そうだね

photo2八重みたい:戸倉
八重みたい

photo透けるような花びら(萼):戸倉
透けるような花びら(萼)

photo2お日様を待っているのかな:戸倉
お日様を待っているのかな

ゆっくりゆっくり階段を登って、教えてもらった上段の道に向かう。大きく開いたのは少ないけれど、蕾から広がり始めたものがたくさん見えている。

セツブンソウの花の形はいつ見ても見事と言いたくなる。色と言い、形といい、自然のなせる技の見事さに感嘆する。今日は日が差さなくて、開花する数は少ないかもしれないが、白い花を綺麗に撮影することができそうだ。純白の花は日の光を反射して輪郭がぼやけてしまうことが多いのだが。

私たちは一つ一つ花に挨拶するようにゆっくり自生地をめぐる。来るたびに八重の花や、淡いクリーム色の花などを見つけて楽しんでいたが、今年はどうだろう。八重の花がたくさん咲くあたりはまだほとんど蕾状態、それでも少し花びら(に見えるが本当は萼)が多いのを見つけた。

春の妖精セツブンソウ

photoセツブンソウ:戸倉

photoセツブンソウ:戸倉

photoセツブンソウ:戸倉

photoセツブンソウ:戸倉

たくさんのセツブンソウに挨拶して一回りしてから戸倉宿キティランドに戻った。草原はまだ茶色が濃いけれど、桜の蕾は大きく膨らんでいる。足元には春の小さな花々が彩豊かに咲き出している。しかしこの花たちもまだ今年は少ないようだ。一面赤紫色になるようなホトケノザも、青い斜面になるオオイヌノフグリも今はまだところどころに咲いている感じだ。春はこれからか。

photo11ホトケノザ:戸倉
ホトケノザ

咲き出した春の花

photoオオイヌノフグリ:戸倉
オオイヌノフグリ

photo名称不明:戸倉
名称不明

photoコハコベ:戸倉
コハコベ

photoミチタネツケバナ:戸倉
ミチタネツケバナ

斜面のベンチに座ると線路が見下ろせる。時々走る電車を眺めながらのんびりお昼を食べ、駅に向かった。

photo12ポカポカ気持ちいいよ:戸倉
ポカポカ気持ちいいよ

photo14Turkey 電車が走ってた:戸倉
Turkey 電車が走ってた

photo15戸倉駅から帰る
戸倉駅から帰る

戸倉駅の車庫には横須賀線を走っていた同類のスカ色の電車も停まっている。鉄ちゃんの夫が昔はこのスカ色と呼ばれる電車(115系)が真夜中に新宿からアルプス方面に向かったと言う。「山スカ」と呼ばれていたのだそうだ。そういえば私も新宿から北アルプス方面に何回か乗ったことがあるが、もしかしたら山スカ電車だったかもしれない。なんだか一気に時間が戻ったような懐かしさが湧き上がってきた。

photo16戸倉駅には電車がいっぱい:戸倉
戸倉駅には電車がいっぱい




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