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懐かしい大船フラワーセンター(神奈川県)

2024年 2月18日(日)


photo:北陸新幹線車内
新幹線一番乗り

東京、神奈川へ出かけ、久しぶりにフリータイムができた。上野を朝出て、昼過ぎに茅ヶ崎まで行く予定。途中の大船で春の花を見て行こうか。神奈川県立大船フラワーセンターには仕事がらみでも何度も訪ねたが、子供や孫が小さい時にも散策している。フラワーセンターの隣には友人が住んでいたので、フラワーセンターで待ち合わせて、散歩してから友人の家に行ったことが何度かあり、子供は友人の家を「あのひろ〜い、ひろ〜いお庭があるお家」と呼んでいた。懐かしい笑い話だ。アルバムをめくると古いチケットが出てくる。

photo:北陸新幹線車内
フラワーセンターの古いチケット

photo:大船観音
大船観音

前日長野を新幹線で立ち、その日は上野での用を済ませてホテルに入った。翌日は朝からフリータイム。東海道線に乗って大船まで行く。沿線の風景を眺めながら、変わったところ、変わらないところ、夫と話がはずむ。

大船駅に降りると北口に向かう。目をあげると、山の上に真っ白い大船観音が立っている。昔は地上に降りて横断歩道を渡ったが、今は立派な2F 通路ができている。通路を歩いて突き当たりの螺旋階段から地上に降りる。柏尾川沿いを歩いてフラワーセンターに向かう。

以前は「神奈川県立フラワーセンター大船植物園」だったが、2018年から「神奈川県立大船フラワーセンター」、愛称を「日比谷花壇大船フラワーセンター」と呼ぶらしい。63900㎡の植物園だ。農業試験場があったところだそうで、ここで研究・改良された玉縄桜がたくさんあるという。フラワーセンターの北一帯は玉縄という地名の土地が広がっている。桜の名前の由来だろうか。

photo:咲き出した玉縄桜
咲き出した玉縄桜

photo:玉縄桜
早咲きの玉縄桜

センターに入ると見覚えのある池があり、水路が伸びている。歩き出す前に福寿草の鮮やかな黄色が目に入る。幸い太陽が見えるので、パラボラアンテナのような花をいっぱいに広げている。

photo:春を告げる福寿草
春を告げる福寿草

photo:長野の庭に咲くクリスマスローズ
長野の庭に咲くクリスマスローズ

さらにゆっくり歩いていくと、クリスマスローズが何種類もの花をつけているのが見えてくる。クリスマスローズは可愛らしい花なのだが、花が開いてもうつむきかげんなので目立たないことが多い。寒い土地が好きなのか、長野の我が家の庭にはどこからか飛んできた種も芽吹いたようで、いつの間にか数種類の花が咲いている。大きく葉を広げてどんどん増えていくのでちょっと困っているくらいだ。ここに咲くのはみんな小さい株立ちで可愛らしい気がする。

クリスマスローズの周りの草の中に小さなイチゲのような花が見えた。ヒメイチゲでもない、アズマイチゲ、キクザキイチゲでもない、これは何だろう。独特な模様の葉だ。名札を見るとユキワリイチゲと書いてある。関東には自生しないというキンポウゲ科の花だ。初めて見た。

photo:ユキワリイチゲ

photo:ユキワリイチゲ

photo:ユキワリイチゲ

photo:ユキワリイチゲ

ユキワリイチゲ(キンポウゲ科)

足元に転がっているのはイガイガのクリみたいなボール、これはフウの実だろうか、近くの木を見るとモミジバフウと名札がつけてある。見上げれば大きな枝が空いっぱいに広がって、まだ丸い実がたくさんついている。

photo:モミジバフウの実
モミジバフウの実

大きな木を見上げ、咲き出した玉縄桜の花をカメラに納め、植物園の端の方に行くと、人が集まっている。しゃがみ込んでいる様子は小さな花を見ているようだ。多分、節分草。フラワーセンターのパンフレットに載っていたキバナセツブンソウかな。

近づくと見えてきた、純白の節分草と、黄色い色の節分草。

photo:キバナセツブンソウ

photo:キバナセツブンソウ

photo:キバナセツブンソウ

photo:キバナセツブンソウ

キバナセツブンソウ

節分草は長野や埼玉の自生地で、一面に白く咲いているのを見たことがあるが、黄色いのは初めて見る。南欧原産の、冬に咲く寒さに強い種らしい。こちらの方ががっしりしている感じだ。そして花びらのように見える萼が6枚ある。

節分草は普通5枚、八重咲もある。ここでは4枚の花と6枚の花が並んで咲いていた。何だか分けてあげたようで面白い。

photo:セツブンソウ

photo:セツブンソウ

photo:セツブンソウ

photo:セツブンソウ

セツブンソウ

何度も訪れていたフラワーセンターだが、季節の花はその時にしか見ることができないから、ここで初めて見る花も多かった。小さなバイカオウレンは数輪だけ咲いていた。椿の花は赤、白、ピンクと咲き出している。まるでシャクナゲのような厚いツヤツヤした葉のタイワンツバキも綺麗に咲いている。数輪の花が集まって咲く姿もシャクナゲに似ている。

photo:バイカオウレン
バイカオウレン

photo:タイワンツバキ
葉艶がいいタイワンツバキ

photo:パンパスグラス(シロガネヨシ)
パンパスグラス(シロガネヨシ)

photo:大きな葉のカミヤツデ
大きな葉のカミヤツデ

梢を見上げ、足元の花に目をやり、春の花々を楽しんでから孫の待つ家に向かった。

photo:大船で、小さかった孫
円内はその孫たち、小さかったね(大船で)




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