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年末から年始の地附山 733m(長野県)

2024年12月23日(月)2025年1月5日(日)


12月になって何回か地附山に足を運んだ。今年の師走はなんだか用が重なって落ち着かず、かと言って体を動かさないのも落ち着かず、行きやすい地附山へと足が向かうことになった。

12月23日に登った時は雪が多く、まだ木々に積もった雪も枝をしならせて重そうだった。日が登って樹上の雪が溶けると氷混じりの塊が滝のように落ちてくるからと早めに家を出た。

photo1桜の木に雪の花:地附山
桜の木に雪の花

photo2雪がいっぱいだ:地附山
雪がいっぱいだ

日がまだ高くないので、道が凍っているかもしれないと軽アイゼンを持って出かけたが、その必要はなかった。雪が乗った山道は歩きやすく固まっている程度で、ツルツルカチカチという冬の山道とは違うコンディションだった。

photo3地附山山頂から:地附山
地附山山頂から

気温がそれほど低いとは思えないが、樹上の雪が落ちてくるほどには日の光も弱いのか、私たちは快適に進んだ。登るほどに雪の量も増え、スパッツを持ってきた方が良かったかなと思う様子だった。だが、登山靴の中まで入り込むほどの積雪ではないので、わぁ〜だのきゃ〜だの言いながら足を運んで一気に山頂に到着した。

photo4リョウブの実と冬芽:地附山
リョウブの実と冬芽

真っさらな雪の上には野うさぎの足跡がたくさん残っていて、一体どこに潜んでいるのだろうと首を傾げる。この山にこれほどの野うさぎがいるのならどこかで出会ってもいいのに・・・と思うのだが、日中歩いていて会ったことは無い。

photo5雪に埋もれるオカトラノオ実:地附山
雪に埋もれるオカトラノオ実

そしてこの日は登り始めから下山まで、登山者には一人も会わなかった。白い世界でも誰かしらに会うことが多い地附山だが、朝早めに出てきたからだろうか。白い世界を二人きりで満喫した山歩きだった。

photo6白い世界だ:地附山
白い世界だ

photo7山頂は真っ白:地附山
山頂は真っ白

photo8孫と駒弓神社にお参り20241231:地附山
孫と駒弓神社にお参り 2024.12.31

暮から正月にかけて息子一家がやってきて、中学生の孫と朝散歩に出かけた夫は、大晦日の早朝駒弓神社まで行ってきた。12月半ばにかなり積もった雪はその後溶けてだいぶ少なくなっていたそうだが、孫が喜ぶ程度には白い世界だったようだ。


2025年1月5日

年が明けて初登山もやっぱり地附山。正月は雪ではなく雨がぱらつくこともあるお天気。青空が見えていても時折りぱらつくから長野の天気は面白い。 青空が大きく広がった5日の朝、早めに家を出た。駒弓神社にお参りして神社の脇から登り始める。麓の登り口の雪はかなり溶けてしまったが、どろんこ道には氷が張っている。落ち葉についた霜が朝日を受けてキラキラ美しい。

photo9朝日に霜が輝く:地附山
朝日に霜が輝く

photo10暮れに降った雪は溶けた:地附山
暮れに降った雪は溶けた

少し登って下からの道との合流点に出ると、昨年末今にも倒れそうで気にかかっていた大きな木が倒れていた。近くの木も巻き添えにして、下からの道を塞いでいる。夜に倒れたのだろうか。誰も巻き添えにならなくて良かったと思う。

正月休みの最後の日曜だからか、この日は数人の登山者に会った。山頂までの道はほとんど雪がなく、歩きやすい。道の脇の白い広がりにはいつも通りのウサギの足跡がたくさんある。中に小さい足跡もあり、走っている跡ではなくちょこちょこと動き回っているような跡は子ウサギなのだろうか。

photo11ウサギの足跡がいっぱい:地附山
ウサギの足跡がいっぱい

photo12雲湧く善光寺平を見る:地附山
雲湧く善光寺平を見る

パワーポイントから見下ろす善光寺平には雲が静かに動いていて、向こうの志賀高原から菅平高原に続く山並みはうっすら青一色に見える。ところどころ日が当たって雪が白く光って見えるが、朝の日はまだ影になっていて、雪の斜面も影に包まれているところが多い。

山頂に近づくと道の向こうに真っ白な妙高山が見えてきた。その左隣にやはり真っ白な黒姫山、そして大きく飯縄山も姿を現す。久しぶりに三つの山が綺麗に並んで白い姿を見せている。地附山山頂にも10cmほど雪が積もっているが、木の上に残る雪はほとんどない。

photo13白い飯縄山、黒姫山、妙高山:地附山
白い飯縄山、黒姫山、妙高山

今は雪の量が少ないのでチャンスだと、粘菌通りと呼ぶ道へ向かってみた。旗立岩から見下ろす街は霧の中だから先へ進み、前方後円墳を通って急坂を降りる。

photo14山頂、樹上の雪はない:地附山
山頂、樹上の雪はない

伐採木を積み重ねた山がいくつもあるが、思ったより雪を被っている。それでも切り株が出ているところもあるので、近づいてみる。前に見つけた粘菌ツヤエリホコリだと思われる黒いつぶはうっすらと白い糸状のものに覆われている。「これはカビでしょう」と、夫と顔を見合わせる。この状態で固まってしまったのか、あまり変化は見られない。うっすらと白い物に覆われている様子は、まるで「寒いから綿毛のコートを着ました」と言わんばかりに見える。

photo15粘菌ツヤエリホコリにカビか:地附山
粘菌ツヤエリホコリにカビか

photo16変形菌の休眠体:地附山
変形菌の休眠体

その隣には黄土色のもこもこしたものもあり、粘菌も寒い季節は休眠しているようだ。「早く春にならないかな〜」と言うにはまだ少し早いかな。




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