⬆︎Top 

36
湯ノ丸山 2101m(群馬県、長野県)

2004年10月10日(日)2017年11月記

インフォメーションのイメージ画像 使用した写真の大部分は当時のフィルムカメラで撮ったプリント写真をスキャンしデジタルデータ化したものです。

写真1湯ノ丸山を見ながら登る
湯ノ丸山を見ながら登る

烏帽子岳に登ったのが10月の後半。隣に丸い稜線の湯ノ丸山を見てずっと前に登った時のことを思い出した。その頃は仕事が忙しくて、休日もなかなか山に出かける余力がなかった。体力は今よりずっとあったはずなのだが、心のありようが仕事の方にどっぷりとハマっていた気がする。それにまだ幼い孫たちが休日には顔を見せてくれて、忙しくも嬉しい休日をたくさん過ごしていた。

湯の丸高原には冬はスキーを楽しみに訪れた。また初夏や秋には、北軽井沢の友人の別荘に仲間数人で合宿のように集まっては、湯ノ丸山の裾野をめぐったりした。けれど、山の頂までは行ったことがなかった。

写真22月の湯の丸高原
2月の湯の丸高原 1999.2.28

写真31月 深い森の中のコースで遊ぶ
1月 深い森の中のコースで遊ぶ

写真6友人たちと玉だれの滝へ
友人たちと玉だれの滝へ1995.10.14

2004年10月、思い立って湯ノ丸山に登ることにした。朝6時半には家を出る。関越自動車道、上信越自動車道を走り小諸インターで降りる。インターからは東部嬬恋線をジグザグ登り、地蔵峠に着いた時はもう10時半を過ぎていた。


足元を整えて、ゲレンデを登り始める。ゲレンデを登り切ると緩やかな道が続く。この辺りはつつじ平と呼ばれ、右斜面は一面レンゲツツジの群落になっている。花の季節にはさぞかしきれいだろうが、人も多いという。

写真4登り始めの道標
登り始めの道標

写真5登山道の紅葉
登山道の紅葉

以前来たのはまだツツジの花には少し早い季節で、山裾のあたりだけ開花が見られた。地蔵峠から群馬県側に下りていく途中の玉だれの滝で遊んで帰った時、地元の人がうどんを振る舞ってくれたのが暖かくて美味しかったことを覚えている。

写真7ツツジ平で
花の頃は綺麗だろうな

さて話を戻そう。湯ノ丸山に登ったのは、紅葉が美しい季節だ。オヤマリンドウやアザミが咲き残っている。秋の花はよく見るととてもきれいな色だが、どこかもの静かな気配を漂わせているような気がするのは、こちらの思いを反映しているからだろうか。

写真8彩り豊かな秋の色
彩り豊かな秋の色

つつじ平の平坦な広々とした道を行くと鐘分岐にぶつかる。金属製の鐘が設置してあり小広い空間だ。まっすぐ行くと湯ノ丸山、左に折れると中分岐に下りて烏帽子岳への道になる。右にも道が通じていて鹿沢温泉に至ると書いてある。山の上の四つ角だ。私たちはもちろんまっすぐ湯ノ丸に向かった。

写真9鐘分岐にて
鐘分岐にて

写真10角間山が見えた
角間山が見えた

台風一過の好天気との予報だったが、お山の天気は少しご機嫌斜め。前日の雨を放出しているからもあろうが、靄が濃い。それでもササの緑が露を置いてキラキラ輝き、その上に散ったカエデなど赤や黄色との対照が目を和ませてくれる。

写真11登山道から棧敷山(さじき)
登山道から桟敷(さじき)山

写真12カラマツの黄葉
カラマツの黄葉が明るい登山道

山を歩いていると日々の疲れが吹っ飛んでいく気がする。そして新鮮な空気が体を満たし、翌日からの仕事への豊かな発想をもたらしてくれるようだ。

山頂を踏むことはもちろん目的の一つだが、私たちは小さな花々を発見しては喜び、遠くの展望を眺めては楽しみながらゆっくり歩く。そして美しいと思うものを写真に撮っては進むので、ルートマップの予想時間より多くかかってしまう。それはもちろん、事前に想定して行程を考えておけばよいことだから、あまり気にはしないのだが。

写真13頂上は近い
頂上は近い

そう言えば余談だが、この頃はまだフィルムを入れるカメラだったので、現像料、焼き付け料のことを考えると、記念にと、ついつい人物をたくさん撮ってしまっていた。今では、「家に帰って調べよう」と言いながら、一つの対象を何枚も撮影しているのだから、ありがたいことだ。

さて、遠くから見ても緩やかな丸い稜線の湯ノ丸山へは、草に覆われた道をひたすら登る。どっこいしょと言って越えるような大きな岩はないが、火山弾の成れの果てだろうか岩がゴロゴロしている。

写真14湯の丸山山頂で
湯の丸山山頂で

山頂が近くなると、植相が変わってくる。中腹までのカラマツの黄葉はとても明るく美しかったが、標高が高くなるにつれて背の低い植物だけになる。

山頂では一気に展望が開けるはずだった。しかし、遠くは霞んでしまって、隣の烏帽子岳だけがすぐ近くに見えている。

ちょうど12時、お昼時なので、ゆっくりおにぎりをほおばりながら晴れるのを待つ。しかし、残念ながら雲はずっとアルプスの姿を隠したままだった。

写真15山頂から烏帽子岳を見る
山頂から烏帽子岳を見る

展望は得られなかったけれど、ゆったりとした湯ノ丸山山頂は気持ちよい所だ。地蔵峠まで、来た道を戻る。

またまた余談だが、山登りは日帰りだと現地ではほとんどお金がかからない。登山道を整備したり、トイレをきれいにしたり、地元の人たちの力に支えられていると感じることが多いにも係わらず・・・だ。それで、帰りに地元の作物を買おうと道の駅などに寄ることもある。

今回は地蔵峠から降りる途中に美味しいチーズのお店があるので、大好きなカマンベールチーズをお土産に奮発することにした。

写真16湯ノ丸山の帰りは孫と遊んで
湯ノ丸山の帰りは孫と遊んで

再び高速道路を走って夕方6時半には孫の家に到着した。朝家を出てからちょうど半日の山の旅だった。小さな孫たちと楽しい時間を過ごし、元気をもらって夜家に帰り着いた。




  • Gold-ArtBox Home