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ダンスマガジン 2024年1月号


東京バレエ団『かぐや姫』を観てきました。感動しました!ラストシーンでは思わず涙ぐんでしまいました。金森穣さんはシャープな動きが気持ち良い振付をされると思っていましたが、クラシックバレエの全幕となるとどんな風になるのだろうと、ドキドキしながら会場に足を運びました。

日本に古くから伝わる誰もが知っているお話なのに、そこには深い未知の、けれど懐かしい世界が広がっていました。現代的なシャープで無駄がない動きでありながら、観ていると古き日本の物語の世界に引き込まれてしまっているようでした。まるでセリフが聞こえてくるような、登場する一人一人がその世界の中で生きているように思える舞台。全幕バレエの素晴らしさを胸に抱いての帰り道も、幸せな時間でした。


ダンスマガジン 2023年8月号


中野ゼロホールで『ROCK BALLET with QUEEN』を観てきました。5月号のリハーサル・スケッチを読んで、どうしても観たくなったのです。

写真・会場
当日の会場入口付近を撮影

いくつかのバレエ団からそのトップダンサーが集まってのコラボレーション、見応えがないわけがありません。クィーンの名曲に乗せてのダンサーの舞い、丁々発止と火花が散るかと思いきや、どこかおとぼけの、振付福田圭吾さんの息吹が感じられ、胸が熱くなる舞台でした。

二山治雄さんの踊りは空気の精のようでありながら、ロックの力強さもそのまま届けてくれるようで目が離せず、なんとも言えず嬉しい時間でした。


ダンスマガジン 2022年6月号


久しぶりに東京までバレエを観に行きました。シュツットガルトバレエガラ、素晴らしかった。全幕のバレエを観たいと思っていましたが、コロナ禍の中、中止の報が。それでも、プリンシパルはじめダンサーたちが日本にやってきてくれました。

写真・会場
当日の会場ホールを撮影

幕開けは、「眠りの森の美女」から。オーロラ姫とデジレ王子の幸せなパ・ド・ドゥを観ていたら目頭が熱くなりました。

『オネーギン』も、『椿姫』も、コンテンポラリータイプの新しい作品も食い入るように観ました。そしてラストの『ボレロ』、なんと人間的なボレロだったでしょう。東京バレエ団のダンサーたちとフリーデマン・フォーゲルの間にほとばしる緊張感と、いつの間にか引き込まれている濃密な劇場の空気。このボレロが見たくて、新幹線に乗ったのです。

シュツットガルトバレエの皆さん、ありがとう!


ダンスマガジン 2022年2月号


NBAバレエ団「ジゼル」を観に秩父に行ってきました。コロナが心配でギリギリまで迷っていましたが、少し落ち着いてきたので決心して出かけました。行って良かった!

峰岸千晶さんのラストステージ。ジゼルが家から飛び出してきた瞬間の浮くような軽やかなステップに、会場の空気が変わったような気がします。軽やかで明るくて恋する幸せな少女の内にどこか儚さが隠れていて、それが妖精ウィリになってなおひたむきなジゼルにつながって、とても素直にうなずけました。

写真・ユリ
イメージ 本文とは関係ありません

そしてミルタ。暁の鐘が鳴り、微かに紅色の空の中、消えていくミルタの背にジゼルへのうなずきのようなものが感じられました。それがミルタの優しさとして受け取れ、じわ〜っと嬉しさが込みあげて来たのです。

劇場で空気が動く、集中する、そこに身を委ねて一体化する感覚。久しくなかった幸せを味わうことができました。


ダンスマガジン 2020年4月号


小林ひかるプロデュース『輝く英国ロイヤルバレエのスター達』を観てきました。

二人そろってプリンシパルになった日本人ダンサー平野さん、高田さんの活躍はもちろんですが、私はロイヤルの紳士らしさの光るボネッリさんの踊りを観たかったのです。歳を重ねた落ち着きと貫禄のある舞、それは音楽が消えて暗転すると同時に、思わず深い息をついてしまうような、自分へのご褒美と言える時間でした。

ヤスミンの重力を感じさせない軽やかな舞も、ローレンの高貴な女神のような舞も、そしてワディムの気品ある舞も・・・・・・全てが本当に輝いていました。


ダンスマガジン 2020年1月号


NBAバレエ団『海賊』を観てきました。スピーディな展開のドラマを群舞の華やかな彩りが支え、いつのまにかドラマの中に引きこまれていました。

主人公はもちろんなのですが、男性群舞のシャープな動き、女性群舞の豊かな奥行き、全体に厚みのある舞台で、とても感動しました。

これからのNBAバレエ団に期待がふくらみます。


ダンスマガジン 2019年6月号


マニュエル・ルグリ「スターズインブルー」を観てきました。舞台上のピアノ、ヴァイオイン、そして研ぎ澄まされたムーブメントの美しさ・・・感動的な空間でした。

オリガ・スミルノワさんの「瀕死の白鳥」には思わず涙が浮かびましたが、パトリック・ド・バナさんの新作でオリガさんとルグリさんが描いた物語にも惹きこまれました。二人の動きがふっと重なった瞬間のたとえようもない美しさに息を飲みました。

セミョーン・チュージンさんと、シルヴィア・アッツォーニさんのデュエットも美しく、バレエの魅力をたっぷり楽しむことができた素晴らしい時間でした。

カーテンコールは撮影可。嬉しくて手がふるえ?ブレてしまいました。静止画ですが、感動が伝わってきます。



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