バレエでは珍しい最新情報!
浅草公会堂に『信長〜samurai〜』を観に行ってきた。2019年11月28日、最終日。今回が日本では3回目の公演になる。私は2回目と今回、2度目の鑑賞だ。バレエではあるが、タイトルには『日本舞踊の可能性vol.2』と冠してあるから、これは日本舞踊なのかもしれない。
高校生の頃日本舞踊(藤間流)をかじったことがある。その頃膝の筋を壊して遠ざかったが、バレエと同じく好きな世界だ。全く違う世界のように思えて、実は近いかもしれない。
人間が身体を使って何かを表現する、自分の内部の精神世界だったり、歴史の中で育まれてきた物語だったり・・・、そしてそこには音楽が流れているのが共通だ。
演じるのは日本舞踊の藤間蘭黄さん、振り付けも担当する岩田守弘さん、そしてロシアバレエのレジェンド、ファルフ・ルジマトフさん。どちらかと言うと若くない男性3人が舞う。面白いことに演奏する日本の楽器奏者は皆女性だ。笛、小鼓、大鼓、太鼓、十三弦、十七弦という耳慣れない妖艶な音の重なりに、蔭囃子の不思議な響きが艶を添える。
踊りは緩急鮮やかで惹きつけられていく。前回は花道のない舞台だった。今回は花道を進む信長、光秀、駆け抜ける秀吉、それぞれの思いが道中に舞う。
そしてカーテンコール、自由に撮影して良いとのアナウンス。しかもネットに載せるのもどうぞという。湧きに湧いたのは言うまでもない。自信とオープンな心意気、レジェンド最高!
楽屋口でにっこりのルジマトフさんはとても爽やかで素敵だった。暗かったので、ピンボケが残念、えっ?シワが(私の)見えなくていい?