96 古いノート


古いノートを見たら、面白いことが書いてありました。このノートはいつも持ち歩いていて、読んだ本の気に入った文を書き写したり、面白い形の花や木の葉をスケッチしたり、ひょっと思いついた教材をデッサンしたり・・・まぁ、なんでもノートです。いつの間にか30冊くらいになっています。

初めの頃はごく普通のB5版ノートでしたが、スケッチが多くなったので無地のノートに変え、大きいと持ちにくいので、最近はもっぱらA5版の小さいノートを持って歩いています。

ちょっと古いメモを探して最初の頃のノートを開いてみたら、面白いのです。いつの間にかページをめくっていました。自分が書いたものなのに、解読不能な文字もあったりして情けないのですが、メモしてある内容は笑えることが多くて楽しめます。

photo・古いノート


そのなかの一つを明るみに出してみます。

夢中になって本を読んでいる娘に
「ねぇ、洋間のお掃除をしてよ」
「♫フンフンフン♫」
「あ、そういうこと言うの。♬フンフンフン♬」
「リズムが違うよ〜、♫フンフンフン♫」
「あ〜、そうですか。じゃ今度あなたが何か言ったら、私もそう言おうっと。『お母さん、あれ買って』『♬フンフンフン♬』・・・って」
「そんなこと言っても、ダメですよ」
「あら、何がダメなの」
「だって、お母さんはすぐ忘れちゃうんだもの。この前も、もう買ってあげないって言ってたけど、1時間で忘れちゃったもんね〜」
「???・・・。でも忘れちゃったほうがいいでしょ。それとも覚えていようか」
「そりゃぁ、忘れちゃったほうがいいですよ〜だ」


ここでおしまい。お掃除はどうなったのでしょうか。メモには書いてありませんが、多分少し時間が経ってから一緒にやったような気がします。


娘との会話や、娘の間違い語録など面白いメモがいっぱいあるのですが、こんなメモを発見して思い出した情景があります。

娘が珍しく学校のことをなんだか愚痴っていたみたいです。高校生だったと思います。部活の先輩がどうの、顧問がどうの・・・私は、何か考え事をしていて、上の空で聞いていました。所々娘の声が止まるとウンウンとうなずいていました。

しばらく経って、「うん」と言った後にハッとしたのです。
そのとき娘は、「お母さん、私の言うこと聞いていないでしょう」と言ったのです。

大笑いの後、
「ま、いいんだ。私は喋ればいいんだから。しっかり聞いていなくてもいいよ。喋ってスッキリしたいだけだから、そこにいて聞いているみたいにしてくれていればいいんだ。あんまり覚えていられたら困るかも・・・」と、娘はニヤリとするのです。


完全に何本も取られている親でした。




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