81 子どもの育つ場所


長野の地方新聞《信濃毎日新聞》の社説(2018年12月20日)に、『男女平等110位』という記事がありました。夫が見つけて教えてくれたのですが、そこには日本の男女平等度が相当に低いという記事がありました。ダボス会議で知られるシンクタンク「世界経済フォーラム」が発表した、2018年版の男女平等度ランキングにおいて、日本は調査対象となった149カ国のうち110位というかなり下位だということでした。

男女平等度と言っても、一概に「これっ」と決めつけられることではないと思いますが、保育所の確保、子育てによる離職を減らすなどの政策面や、政治・経済面への女性の進出を促す必要など、何点もの課題が挙げられていました。

その中に議員が議場で子どもと一緒にいる光景が、世界では珍しくなくなりつつあるとありました。対照的に熊本市で、生後7ヶ月の子どもを連れて議場に入ろうとした女性議員が制止され、出席を断念したことが記されています。

そういえば、ニュージーランドのある市の市議会で、参加している女性議員のベビーを議長さんが抱っこしている映像を見たことを思い出しました。

日本ではいろいろなことを形から入る習慣があるように思います。例えば「ベビーを抱っこしていては市政について考えられなくなるはず」とか、「まっすぐ良い姿勢で机に向かっていなければ、学習内容が頭に入らないはず」などという風に・・・。


ずっと以前にフィンランドの学力が世界1になったという時に学んだのですが、フィンランドの学校では生徒が頬杖をついていても、極端な場合には寝そべっていてもいいのだそうです。今何を学んでいるのかを理解し、しっかり課題に向き合っていればいいのです。その映像を見た時に、とても羨ましく思いました。

そして今回、このニュースを読んだ時に思い出したことがあります。

それは息子が小学校2年の時だったでしょうか。なぜか請われてPTAの本部役員になってしまったのですが、その時娘はまだ3歳でしたので、私は役員としての仕事の時には娘を連れて行くことにしていました。それを条件に役員を引き受けたのです。確か、少しばかりの反感を感じてはいましたが、私は臆せず1年間役員の仕事をやり続けました。

学校というところは『子どもを育てる場』です。子どもを育てる場に子どもがいてはいけないという発想は間違いではないかと思ったのです。話題にできるときには、そんな思いを口にすることもありましたが、そういう時の反感というのは表面に出てこないことも多かったように思います。


幸い、ともに役員をする人たちは了解してくれていたようですし、娘も静かに一人遊びをすることが好きな子どもだったので、表面だって問題にもならず、変ったお母さんくらいに思われて過ごすことができたのでした。

でも、できれば互いに応援し合うくらいの場になれば、PTAの役員も嫌われ役とならず、みんなが交代でできるものになるのではないかと、そのとき思ったものでした。

男女平等度などといういかめしい旗を掲げなくても、隣り合うもの同士が互いを認め、それぞれの生き方を大切にできれば・・・住みやすい社会になるのではないかと思うのです。





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