Gallery G-ArtBox ギャラリー ゴールドアートボックス 観て楽しむ絵画

ゴールドアートボックスについて


絵画の展示の他にエッセイも掲載しています。
その文章の一片です。

孫のT君が、ようやくお座りできるようになった頃のことです。

お座りをして色々な物をつかんだり放したり、この頃のT君の気に入りの行動です。特に洗濯バサミが気に入りで、ママが洗濯物を干している間ずっと遊んでいます。仕事が休みの日には私も側にいて、楽しそうに笑うT君と一緒に遊びました。

洗濯バサミをつかんだり、放したり、寄せ集めてみたり、バラバラにしてみたり、遊びの仕草は様々で飽きないようです。

その日のT君はどうやら洗濯バサミを投げようとしている様子です。洗濯バサミを握った腕を、何回も肩まで持ち上げては放しますが、もちろん洗濯バサミは飛ばず、下に落ちるばかりです。T君のめざすところを感じた私は、一個の洗濯バサミをT君の前にポンと放りました。案の定、T君は大喜び。大きな声で笑いながら手を叩きます。

そして、再び、自分も放ることに挑戦しました。

私が投げる、T君がキャハハと笑い、自分も洗濯バサミを一生懸命肩から落とす。そんなことをしばらく繰り返していました。

そして、その瞬間が来ました。たまたま私が投げた洗濯バサミと、T君がちょうど手から放した洗濯バサミがぶつかったのです。あっという間にT君の手から離れた洗濯バサミは飛びました。

「おっ!」という風に飛んだ洗濯バサミを目で追いかけて、一瞬の間の後、一段と大喜び。そんなT君の姿に私まで大喜び。

「飛んだね〜。T君が投げたのがポーンと飛んじゃったね」と、話しかけます。

こんなことは子育てをしているとよくある風景です。子どもたちの遊びに大人もはまり込んで、なんだか、楽しい時間をもらって幸せです。

・・・・ 中略 ・・・

でも、その日のT君が次にしたことは、なかなか出会うチャンスがない出来事だったと思います。

T君は、大笑いをした後再び洗濯バサミをつかみ、ポーンと放り投げたのです。そしてキャハハと笑ったのですが、さっきまであれほど練習して出来なかったことを、まるであたりまえの仕草のように力まず、ポーンと。

その後は、もう何度も、何度も洗濯バサミを飛ばしていました。

・・・・・・・

Gallery3のようごがっこのせんせ(by mieko)15「飛んだ」から

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